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               源じいの部屋・別館

〜 届けたかったLOVE SONG 〜



 それは僕が発表した曲「その涙を微笑みに」がきっかけでした。この曲を聴いてくださった方からメールをいただき、その内容に心を打たれ、このページを立ち上げることを思いついたのです。

「その涙を微笑みに」は、僕の友人の体験談をモチーフに作曲したものです。彼女は以前付き合っていた彼と2度の別れを経験しました。その彼は音楽を心から愛し、自ら楽器を製作する才能がありました。また弱い人を見捨てることができず、自分の身体を壊してまで人に尽くすような、優しく、そして強い男性だったのでした。彼女に別れを告げたのは、彼の方からだったそうです。僕はこの別れは、彼にとって本意ではなかった気がしてなりません。彼女の将来のことを心から思えばこその決断と考えられるのです。二人は別れたあと、それぞれ別々の道を歩き出しました。共に結婚して家庭を築いていきます。

 しばらくたって彼女は偶然に彼の死を知ります。詳しくは書きませんが、そのドラマのようなストーリーに僕は心から感動し、彼が彼女に言い残したかったであろうメッセージを曲にしたのでした。それが「その涙を微笑みに」という曲なのです。

 ある日僕は、この曲を聴いてくださったある方からメールをいただきました。最初は、感想をお寄せ下さったものと考えて読み始めましたが、書かれていたその内容に涙が溢れて止まりませんでした。ご本人からの承諾のもとに、ここに皆さんにご紹介させていただきます。なお、ご本人が直されたであろう誤字・脱字については、当方で訂正させていただいております。


 源じい様

はじめまして。突然のメール、すみません。

あなたのサイトで「その涙を微笑みに」を聴かせてもらいました。曲にも、源じい様の知人の方のエピソードにも、感動してしまいました。実は私にも同じような経験があるのです。

私には結婚を約束した彼女がいました。学生のころバイト先で知り合い、2年の交際で結婚を決めました。3年前のクリスマスの夜に、僕は彼女にプロポーズをしたのです。しかし、それから間もなく彼女は病気にかかっていることがわかりました。彼女自身から、入院が決まったことを知らせる電話が来たときには、まさか大変な病気だとは夢にも思いませんでした。疲れからくる軽い病気だろう、くらいにしか思っていませんでした。

彼女の両親から病名を教えてもらった時にはショックでした。とても難しい血液の病気だったそうです。しかし、何とか彼女を励まそうと私は一生懸命でした。

病気の状態は思わしくなく、夏、秋と過ぎました。だんだん痩せていって、元気のなくなる彼女に「頑張れ」と声をかけるのがやっとでした。自分も苦しいだろうに、私の仕事のことや健康を気遣ってくれる彼女が、とても愛しく思えました。自分はいい加減で、自己中な生き方をしてきましたが、彼女を救えるものなら、自分の命を分けてもいい、と真剣に思ったものです。

しかし、12月20日に彼女は静かに天国に旅立ちました。プロポーズの日から、1年もたたないのに、彼女は僕から去ってしまったのです。泣けば彼女の死を受け入れたことになる、と私はこらえて涙は流しませんでした。

そしてクリスマスの夜、彼女がくれたマフラーをして、私は街に出かけました。どこかで彼女に会えるような気がしたのです。しかし、楽しそうな人たちで賑わっている街には、彼女の姿はありません。彼女とのデートで、二人でよく来た公園のベンチにひとりで座って、月を見上げた時に、彼女はもういないんだという事が納得できて、私は人目もはばからず、はじめて泣きました。

彼女は亡くなりましたが、今でも私は彼女のことを婚約者だと知り合いに紹介しています。彼女が誇りに思ってくれるような、最高の男になって、死んだあと、天国で結婚できればいいなと思ってます。

お忙しいのに、読んでくださってありがとうございました。私にとって、彼女は今でも最高の女性です。だれかに自慢したかったのかもしれません。ここまで書いてきて、少し恥ずかしく思ってます。

今年の猛暑は異常ですね。くれぐれも病気にお気をつけ下さい。


 暗く寂しいニュースが世間を賑わす中、このような愛の物語が聞けたことが心から嬉しく、また大きな感動を覚えました。メールを下さった方の気持ちを曲にしたいと思い続け、この度、ようやく完成しました。「その涙を微笑みに」同様、暫定公開を予定しています。その際、ぜひお聴きくださればと思います。最後になりますが、亡くなった彼女の御冥福を心からお祈り申し上げます。

          その涙を微笑みに アレンジを変えて、近日中に再アップします。

          僕は 泣くよ

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